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標準値と定格値の基準 Typical and Rated for Japanese Cars

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他社がバッテリー劣化に悩んでいるのに、テスラはやっぱり凄い。というかパナソニックも凄い。

ソフトウェアの世界でも、完全分業でコンポーネントを設計、開発する80年代の方法から、90年代以降は少なくともOSについてはモノリシックなアプローチが一般的になりました。すなわち、全体を通して設計、開発するということです。2010年代には、コンピューターの性能が劇的に向上したせいもあり、アプリケーションレベルではまた分業が一般的になりました。

まだ新しい技術であるバッテリーに対し、下請けに外注というアプローチを取らず、一緒に改良していったから、テスラはここまでよい性能を得ることができたのかも。

それ以上に重要なのは、テスラの標準値は急に減ったりしないこと。他のEVは、なぜGuess-O-Meterなのか?「意味のある、相手に理解してもらえる嘘」のほうが、「相手が理解できなく不満が募る事実かどうか分からない確からしい数字」より、ユーザビリティが高いことすら、他社は理解していないのでしょうか。
 
先月今月と東京から往復千数百キロのドライブを二回してようやく走行距離が一万キロを越えましたが、バッテリー容量は昨年末の時点から約1%の減少(標準値390→386)です。少々暖かくなってきたこともあり、特に電費を意識せずに走ってもエアコンオフで東名・新東名では180Wh/km台後半、北陸道でも190Wh/km台前半。エアコンオンでも200Wh/km台前半でしたので、ほぼ標準値レベル。福井・石川県内では一般道を合計100キロほど走りましたが、主に平野部で流れに沿って普通に走行していて160-170Wh/kmでした。これまで定格値レベルでの走行は現実的ではないと思ってましたし、都心部ではなかなか無理ですが、環境次第では実践可能な気がしてきました。ほんの少しアクセルの踏み加減を変えるだけで、かなり電費水準がよくなりました。

モデルSのバッテリーマネジメントは、やはりロードスターでの実績や経験を活かして進化しているようです。加えて、そもそも他社とは世界観が違うというのも根本にはあると思います。昨年12月の「The Economist」誌の「Tesla's electric man」というCTOのStraubel氏の特集記事では、「Why did Tesla act differently? For a start, it does not think of itself as a carmaker. "I see us more as an energy-innovation company,"」と明言してます。こういう視点の持ち方が、結果的に製品の特性や仕様に現れると思いますし、いろんな意味でテスラらしさの根源ではないかと。
Brain scan: Tesla’s electric man | The Economist

定格値、標準値という概念も最初はピンときませんでしたが、エネルギーの消費水準とリンクさせて航続距離の予測値を示すことで、ドライバーにとっては納得感や安心感が高まり、その後の対処法も考えやすくなりますね。他のEVのことはわかりませんが、まさにご指摘の通りだと思います。